理学療法の普遍と創造、そして革新へ
~2050年の理学療法を考える~

この度、第42回関東甲信越ブロック理学療法士学会を令和5年10月14日(土)~15日(日)に埼玉県さいたま市にある大宮ソニックシティを対面会場とし、Web参加を組み合わせたハイブリッド形式にて開催する運びとなりました。例年、関東甲信越の理学療法士をはじめとして全国から多くの方にご参加いただいており、第42回もこれまでと同様に盛会になることを期待しております。ご参加される皆様にとって有意義な学会となること、さらに今回の開催によって理学療法の発展に少しでも貢献できることを願っております。

今学会のテーマは「理学療法の普遍と創造、そして革新へ~2050年の理学療法を考える~」とさせていただきました。近年、理学療法の学問領域の専門分化や学会の社団法人化、職域の拡大など、理学療法の専門性の分化・深化が急速に進んでおります。しかし、それらすべてに共通した「理学療法」の普遍性を見失ってはいけないと考えています。その理学療法の普遍性を基盤として、社会に貢献できる可能性を秘めた新しいアイデアを創造し、それを実現させる革新に繋げることが重要と思います。また、今後医療が進歩する中、理学療法の活躍の場が多様化すると予測されます。さらに、今後人口減少は進み、2050年以降、理学療法の大きな対象になっていた高齢者も減少します。これらにより、理学療法は大きな変革に迫られる時代が来ることになります。2050年まであと約30年です。私たちが今から準備して出来ること、今後取り組むべきことについて、今までの50年で培った知識や技術だけでなく、皆様の諸活動も含めて、それらを基盤(普遍)とし、この先の理学療法を盤石な体制(創造・革新)へと導く30年にしていくことを目指すとともに、参加者の方々が、未来の理学療法を考える足がかりとなる学会となるよう準備を進めております。本学会には、数多くの医療現場や研究領域、大学など教育機関などでご活躍の理学療法士が一堂に会することで、より高いレベルに理学療法を展開させていく使命があります。ベテランの理学療法士からフレッシュな理学療法士まで、老若男女を問わず、日ごろの臨床や研究成果に真摯に向かい合って、開かれた討論の場として、このたびの第42回学会をご活用いただければと考えております。

今後とも引き続き、ご指導、ご鞭撻賜りますようお願いするとともに、新型コロナ感染症がまだまだ変化する状況により、開催方法についての変更も考えていく必要があるかもしれませんが、埼玉県にて開催される第42回関東甲信越ブロック理学療法士学会へ数多くの皆さまのご参加につきまして、宜しくお願い申し上げます。

令和4年4月吉日
第42回関東甲信越ブロック理学療法士学会
学会長  南本 浩之
医療法人光仁会 春日部厚生病院

YOUTUBE掲載の会長挨拶です。皆様のお越しをスタッフ一同心からお待ちしております。